魂のぶつかり合いこそがバトル百合の神髄【剣姫、咲く 2巻】

私のなのに・・・取らないでよ・・・っ!

剣姫、咲く(2) (角川コミックス・エース)

 

山高守人先生の『剣姫、咲く』2巻です。

剣道好きな凡人と天才の女の子が織りなすスポ根もののお話です。

はっきりとした恋愛要素は無いですが、百合好き好みの感情のぶつかり合いがあるのでなめてかかると痛い目に合うタイプの漫画です。

ちなみに自分は剣道全然わかりません!

しいていうなら昔体育の授業でチラッとやったくらい。

みんな初心者かつ下手くそすぎて「胴!」とか言いながら小手叩いてきたり、防具のないところを思いっきり叩かれたりなんかもういろいろひどかったなぁ・・・。 懐かしい。

 

以下感想(ネタバレ注意)

前巻のヒキで『紅熾の剣姫』こと火之浦紅緒に対して「ボクがお前を倒す!」と宣言した草薙諸葉

当然紅緒は「笑えんわァ!!!」ブチ切れ。 そりゃそうだ。

 

突然現れた因縁の開闢の剣姫との試合をいいところで中断されたあげく、とある女の子を育て上げるための餌と呼ばれ、しかもその女の子が自分たちの部活から立ち去った元部員ときた。

ナメられすぎw

 

しかし、しかーし! さぞや諸葉に対してもご立腹だろうと思いきや意外にそうでもない・・・?

先生からのキツイ言葉からかばう場面や行先の無くなった諸葉を学生寮に泊めようとする場面も。

泊めようとかけた声を遮られ、きまりが悪そうに立ち去るのかわいい。

 

これあれでしょ絶対前から気になってたでしょ絶対

そもそも全校生徒の8割が剣道部ってことは何百人も部員いるわけで、その中で才能の無かった諸葉をわざわざ覚えてるわけないし。

わかるんだよそういうのこっちは一杯読んできてるから・・・。

武人お得意無愛想デレか?

 

こうして一週間後紅緒を倒すために地獄の特訓が始まる。

といっても奇抜な練習メニューなどは無く、ひたすらヘビーなメニューをこなすだけ。

付け焼刃の戦法でどうにかなるような世界じゃないのでしょうね、剣道は。

昔体育でちょっとやったくらいにしか知らないけど。

 

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試合への残り時間の短さと練習の成果がなかなか現れない焦燥感の中で諸葉と姫咲の間には少しずつわだかまりが募っていく。

努力をしているが結果が出ない諸葉のもどかしさを天才の姫咲は理解ができず努力が足りないせいだと言い切る。

溜まりに溜まったストレスはついに爆発

 

思わず道場から立ち去った諸葉の元に新たな剣姫が現れる。

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『開闢の剣姫』、『紅熾の剣姫』ときて三人目の剣姫、『靜雲の剣姫』雲居浮羽々々(くもい ふわふわだ。

くもいふわふわwwwwww

靜雲の剣姫になるために付けられたような名前だな・・・。 親はどんなつもりで付けたんだろ。

 

姫咲からデコピンを一本奪った後、諸葉にアドバイスっぽいことを伝えると浮羽々々は帰っていきました。

なんだかんだあって二人はその後和解。

 

それにしても諸葉に逃げられて予想以上に姫咲がへこんでてなんかすごくかわいかった。

天才ゆえに今まで自分以外の凡人たち全てを振り回してしかこなかった姫咲が、諸葉という凡人に振り回されている様がなんだか心地よい。

 

そしてついに約束の日、諸葉たちは剣征館学園へと乗り込む。

 

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浪漫~~~~~~!!!!

『紋入純白羽織』 一軍の中でもレギュラー五人のみが着用を許された礼装・・・!

隊長格集合って感じするよね。 卍解とかできます?

 

練習試合にしてはあまりに多いギャラリーの中で緊張しながらもオーダーを決める。 紅緒からの指名で先鋒同士の戦いは紅緒VS諸葉に。

お・・・おい待て待て、この戦いってこの試合の一番大きいカードじゃないのか・・・? 一番最初にやっていいの・・・?

試合前のシーン

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あ、エモい。 「・・・ん」て! 姫咲も完全に見送る妻になってるやん!

 

こうして試合が開始。

『気剣の極致』紅緒から繰り出される爆裂的な一撃を受け派手に吹っとばされる諸葉。

ギャラリーたちは諸葉を憐れむが、一部の実力者たちだけがこれは戦法だということに気づいた。

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紅緒の戦法は気迫による筋力のリミッター解除

対して諸葉はそのリミッターが外れる瞬間に衝撃を受け流し攻撃をしのぎ切ることで少しでも多くの時間を稼ぎ、一本でも多く相手を観察する。

 

ついに諸葉が開眼。 一瞬の隙を見抜き、紅緒に胴を打ち込む。

しかしさすがは『紅熾の剣姫』、逆に諸葉は弾き飛ばされてしまう。

 

今の見では不十分。 さらなる開眼のために紅緒の攻撃を防ぎ続けなければならない諸葉だが、圧倒的なその強さの前にメンタルが揺らぎ始める。

幼い時の回想も手伝って、次第に弱気になってしまう。

 

そんなとき、姫咲が諸葉の名を叫ぶ。 送られてきたのは視線

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目で語るっていいよね~。 刹那の時間でお互いの感情を流し込むかっこよさ。

ここで姫咲が厳しい顔をしているのがこの二人の間らしくて好き。

 

剣士として立ち上がった諸葉。 ご挨拶と言わんばかりに初めて紅緒から小手をもぎ取る。

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と同時にこっちからも心をもぎ取っていったみたい。

 

これに対して紅緒も重要な試合以外では使うことを禁止されている『火の呼吸』を開放。

一分間に数百の呼吸を行い、肉体の活性と精神の高揚を図ると共に常時リミッターを解除。

見を使った諸葉より速い怒涛の猛攻を開始。

 

諸葉を攻めたてながら彼女の真っ直ぐな瞳に過去を思い出す紅緒。

幼いころから天才と呼ばれ剣道の道を生きてきた。

しかし姫咲に瞬殺されてからというものの、剣道は紅緒にとって苦痛でしかなくなってしまった。

 

ある日、周りから非才と蔑まれそれでも毎日実らない努力を続ける諸葉に何故剣道を続けているのかと問う。

好きだからと答えた諸葉の真っ直ぐな瞳が紅緒の心に再びを灯した。

諸葉となら共に高め合えると思った。 諸葉なら強敵になれると思った。

しかし諸葉は・・・。

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こーいうの! こーいうのがバトル百合の神髄よな・・・。

肉体のぶつかり合いと共に魂もぶつかり合う。 感情とか過去とか全部丸々ひっくるめて剣で語る。

 

無愛想に見えてめちゃくちゃ焦がれてんじゃん。 涙目かわいすぎか。

竹刀をブチ折るほどの面が諸葉へと炸裂。 これで共に得点は1本づつ。

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ここであの恋焦がれた真っ直ぐな目で諸葉が紅緒を見るところが最高だし、紅緒が凄い嬉しそうで最高だし、外野からは正妻姫咲の嫉妬の念が渦巻いていてこっちはこっちで盛り上がっていて最高。

試合の展開と感情の絡み合いの多層構造熱い

 

っていうかこれあれか。 諸葉が剣姫たちを次々と落としていく百合ハーレム物件かこれ。 そりゃ面白いわ。

 

 

というわけで『剣姫、咲く』2巻でした。 1巻の時点では部活物という認識でしたが、2巻に来て感情のぶつかり合いが素敵すぎてやられました、見事に。

次の巻の最初で決着がつくみたいですが、この二人が終わった後の戦いってやるんですかね?

この練習試合自体この二人の戦いのためにあるようなもんだし・・・。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

 

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