その初恋は決して報われない【たとえとどかぬ糸だとしても 1巻】

 

たとえとどかぬ糸だとしても: 1 (百合姫コミックス)

tMnR先生の『たとえとどかぬ糸だとしても』です。

百合姫の新連載の中ではかなり話題になっているのではないでしょうか。

帯に「私が恋をしたのは、兄のお嫁さんでした」ってあるじゃん? そういうことです。
つまり、読んでてモリモリ心が削られる系百合漫画です!

 

以下感想

 

「私の初恋の始まりは 好きな人が手の届かない存在になった瞬間でした」

兄のとその嫁の薫瑠と三人暮らしをしている高校生ウタ

ウタは兄の結婚式で自らの頬を流れる涙で、自分が薫瑠に恋をしていることを知る。

決して報われない、手の届かない恋が始まってしまった・・・。

 

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あ、・・・あぁ・・・。 あなたにそれを言われると一番苦しい。

薫瑠の優しい言葉笑顔が、全てウタを苦しめるとなって襲い掛かります。

何ちゅう地獄

もしこれがどっかの知らん男の奥さんならイケイケゴーゴーでアタックできたかも知れない。

実兄の嫁は駄目。 チェックメイト

 

 

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ウタの良き(?)友人クロ。

感情サンドバッグ屋w 実際その通りすぎて困る。

休日にウタに呼び出され、悩みを聞かされ、深い事情は話してもらえず、そして途中で帰られるという。

いくらクロがサバサバして接しやすいからといって、いいように使いすぎな気が・・・。

ウタは、家に居場所がないからどうしても友達を頼らざるを得ないのはわかるけども。

とりあえず下手な同情などはせずに思ったことをズバズバ言っていくクロには好感が持てます。

 

 

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「何度自制と否定を繰り返したって そのぬくもりを僅かでも知ってしまえば 次に思うことは決まっている …もっと触れてみたい」

一度固い覚悟で自らの状況を受け入れたのに、ほんのちょっとの希望だけでせっかく閉じた心を再びぐちゃぐちゃにかき混ぜられてしまう残酷さ。

まぁ希望なんてないですが・・・。

BLEACHギン13kmやの人)も心を折るために同じようなことをしててこいつマジでえげつねぇなと思った記憶がありますが、薫瑠は悪意なくスキンシップしてくるので救われないなぁと思います。

おかげでたまにある百合シーンもやったぁ!という気持ちよりもあぁ・・・これまた辛くなるぞ・・・と思ってしまう。

切ない。 なんでこんなにウタが辛くなる方向にうまくできているのか。

 

 

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自分の好きな薫瑠が自分の兄イチャイチャしてるという現実を常に突きつけられる日常。

しかもこれが自分の家で行われるという逃げ場の無さ。

一人立ちのできない高校生では逃げ出すこともできない。 なんて閉鎖的重苦しい生活だろうか。

光の見えないもったりとした息の詰まる雰囲気は読んでるこちらも息苦しくなってきます。 ほんとに心がすり減っていく気分。

 

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ああ~~~日常が刺さるゥ~~。

何気ない日常よ、どうしてウタには訪れない。 ただ一人ウタだけが苦しい。

 

 

、さっきから苦しい苦しい言ってますが基本的には褒め言葉ですw

笑える漫画や心躍る漫画の他にも読んでて心が削られる漫画もあるけれど、大事なのは最終的に貴重な読書体験ができたという満足感を得ることだと思うので。

何もプラスの感情が全てじゃないし。

 

というわけで『たとえとどかぬ糸だとしても』1巻でした!

百合姫新連載の中では異色を放つシリアス物で息の詰まるような閉塞感が素敵でした。

「これは決して報われない恋を見守る物語」と帯にあるように、最初から希望のない物語です。

そんなゴールのない恋の中でウタ達は一体どこへ向かうのかとても気になりますね!! 次巻も楽しみに待ちたいと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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